目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2014年3月28日金曜日

半沢直樹

「大袈裟に言いたくないのですが」、という風に言い始める人の次の発言は必ず大袈裟になる。僕もそうかも。ここ数週間僕は、日本の作家である池井戸純の本を2冊読んだ、「俺達バブル入行組み」や「俺達花のバブル組み」。「俺達バブル入行組み」(これから「第一」と呼ぶ)というのを最初読み始めた時に思った。いや~、経済の話っか、いやだ~、銀行っか、興味な~い、とのこと。専門用語に溢れており、その他にもあまり聞かない口語体も多くて、あと大阪弁もしょっちゅう出てくるし・・・。


まあ、初経験として、去年日本で買ってきたキンドルで2冊とも読んだお陰で、分からない単語があったら、瞬間的にそれをキンドル内臓の国語辞典で調べられ、理解するのにはそんなに苦戦しなかった。しかし、早速調べられる事は可能であると知ったら、通常調べられずに読み通す単語までも調べられるので、反って読むのにもっと時間がかかることがある。改めて言うが、最初は本当に迷っていた。上記の理由でなかなか進まなくて、紙のページをめくる感覚もなくて、この本を本当に最後まで読み通せるのかは最初心配になり、あと少しで諦めるところになりそうだったが・・・、途中で、突然大ショック!!



半沢直樹の上司である浅野支店長は自分でしでかした手落ちを全面的に半沢になすり付けようとしている!この場面で目が覚めた!なぁんなんだよ~、この不正義は、耐えられないっ!ここからあの本は僕の興味を徹底的に起こさせて、益々大きくなる緊張感を最後まで残してくれた。というか、益々増やしてくれた。僕は大体、通勤電車、昼休み、帰りの電車に乗ったままも本を読んでいる。読むのはいつも楽しみだが、半沢の(第一の)本では次に読み続ける事を苛々しながらも待っていた。いや、楽しみに待っていただけで足りない。あたかも、自分が本の中での不正に会ったかのように苛立って、次の読むカイを待っていた。

当時、池井戸純に祈ったりさえしていた。お願いだから、この話の不正義を最後まで残さないで。主人公に悪戦苦闘をやらせてもいいけど、最後には正義を勝たせてください。お願いだから、池井戸さん、頼むよ!もしこの本にはハッピーエンドがなかったら、世の中に正義が全く無いと思い込んじゃう危険が生じ得るから救ってくれ、池井戸さんよ!そして、このお願いが、叶った・・・。書き続ける前に言っておいた方がいいかも知れないので言おう。第一の本を読んでいる最中に、僕はあの本がドラマ化したのは知らなかった。それなのに、あんなに興奮し、同感、同情するなんて、もしかして何十年振り!ここまでは冒頭に仄めかしていた大袈裟。でも大袈裟はまだ続く。

80年代の初めごろにはアメリカ作の「将軍」という時代劇ドラマシリーズに凄く魅了された。数年後、日本の「戦場のメリークリスマス」で坂本隆一も知るようになり、再び日本に対しての興味に大きく拍車をかけた。数十年経った今の頃は、あの時のドラマの出来栄えを少し怪しく思えることができても、一つは決まっている。あの二つの動画は僕の人生を徹底的に変えた。一生、そう思うだろう。見たお陰で新しい世界が広がり、自分の人生にそこまで知らなかった展望をもたらしてくれた。そして、(大袈裟を続ける為に・・・)半沢直樹も僕に同じ様な打撃を与えたかも知れない。それも、あれも、これも一生忘れない!それは、言えている。

第一の本を読み終える少し前に、Wikipediaの半沢直樹に関する長い記事を見つけた。プリントしたら17ページにも及ぶあの記事は半沢ファンに不可欠なのではないかと思うので、知らない方は是非お読みください。僕は記事のお陰でドラマ化も知って、早速友達にDVDを調達してもらった。

ドラマは原作とかなり異なっているにも拘わらず、最~~~高!これだけ異なったら僕は通常あまり好きじゃないが、ドラマの為に変更された部分はみんなほどほどの程度で、大した気にならない。でもその代わりに、俳優のパフォーマンスは著しい!これだけ上手い演技は通常期待できないこと。半沢自身、同期の近藤君、大和田常務を始めに勿論、竹下社長、中野頭取も花ちゃんも部下達も凄い(壇 蜜も忘れずに(笑))!それに、嫌な奴ら、東田社長、小木曽人事次長、黒崎国税統轄(「よろしくねぇ・・・」)、ここまで自分の格好を汚く見せる勇気があって、呆れちゃう。監督も脚本も、音楽も、みんな素晴らしい!としか言いようがない。裁量臨店の結末での小木曽人事次長の敗北はみんなの中で一番好きかな。竹下社長が半沢に「一つだけお願いがある、変な大阪弁は止めてくれまへんか」という場面も最高!他にも一杯あるけどさ・・・。

「俺達花のバブル組み」(これから「第二」と呼ぶ)も、第一を読み終わってからすかさず読んじゃった。但し、第二の方が、第一よりも遥かに難しい。第一の方には東田の行方を突き止めるほかに、5億の損失をどうやって回収すればいいかという、読者も簡単に付いていける問題を解決すればよかった。その半面に、第二の方には責任をまたまたなすり付けられた半沢の200億の損失を無くす行動の他に、近藤の出向先での決算書の隠蔽の検索、大和田常務の奥さんの店へのその転貸、伊勢島ホテルの羽根専務の目論見や結局大和田常務の最終的な狙い、自分がトップになる為に必須の中野頭取の失脚等々というような複雑な総合関係は決して理解しやすく作られていないが、じっくり調べても全体的に筋道が通っているので、無理はあまりない気がする。

だが、最後のショック、大変!半沢直樹が中野頭取から出向辞令を受ける!なんてこった!なぜ、どうして、なんで、どういう訳で・・・?納得いかな~い。あんなに頑張って200億を回収したのに、重役の罪も暴露し、京橋支店のグルも明らかにしたのに。なぜ?やり過ぎたのかなあ。最後の大和田常務の、取締役会の前の土下座はやり過ぎだったんだろうか。大和田常務の個人口座も調べたからっか?まあ、みんなあっているかもしれないけど、一つは忘れてはいけない。お父さんの自殺に至った大和田常務の行動や本人に対しての憎しみはこれで報われたのではないかと思う。挙句の果て、半沢はだからこそあの銀行に就職したと、入行式典で同期の二人に仄めかしていた。「やることがあるんだ」ってことだった。ガッツさえ持っていたら、その復讐を成し遂げてからクビになってもええやと、思うのにもそんな無理がないだろう。

この文章を書いている環境はまたうるさくなったので、今回はここまでにする。ところで、最近ブログ投稿の回数が減った背景には正にこれがある。手が回らない。サラリーマン生活、読書、ドイツ語の個人レッスン、ユーチューブ用のビデオ作成、漢検の為の勉強、あとその他、プライベートな行動は僕の時間をかなり拘束してきた。だが、それはいつかまた解消するであろう・・・。

但し、それでも、半沢直樹のドラマをここ数週間の間、何回か見る余地をそれでも見つけた。土曜日の夜中11時からとか、その他の時間、ここで言っちゃ罰が当る時間帯も(笑)、観ることがある。決してつまらなくはならない。そして、物凄い勉強になる!最初は字幕付きで、何回巻きも戻したりして観たが、最近は勉強、上達のお陰で字幕無しでも付いていけそうになった。面白いことで、毎回毎回、観る度に新しい事を発見する。それは、新しい展開というよりも、今まで聞き取れていなかった表現、言い回し、決まり文句、口語体。正直言って、キンドルであの2冊の本を読むのに当って、800箇所ぐらいを僕は後で調べる為にマーキングした。

池井戸純、半沢直樹の話のお陰で、僕は更にまたもう一つリッチになったって感じがする。リッチというのはお金持ちとは違う!ゆっておくが・・・。新しい世界を知るようになり、知ったことのない事についての知識も手に入り、読書で楽しい時間を長く過ごす事もでき、あと言語学的にも勉強になる。それは、なによりなんじゃないだろうか。いや~、お金に返られないっや、こんな素晴らしい経験・・・。それを、したことのない方に是非、是非お勧めしたい。

ところで、半沢のお父さんも忘れちゃいけない。
「ね、直樹、どんな仕事やっても構わんが、ロボットみたいに仕事するだけは止めた方がええよっ」。この言い分を把握したら、上記のあらゆる勉強分野の他に、この話は人生の教訓にもなり得る!池井戸さん、くれぐれもありがとう!


追伸:インターネットで読んだが、今年、2014年の秋にはドラマの続きが放送されるそうだ。どなた様があれを僕に録画するのを頼めませんでしょうか・・・(笑)



4 件のコメント:

  1. ロルちゃん、こんばんは。
    とりあえず録画の件、BD-RE(Panasonic規格)でよければ。
    もしよければ、細かいところはメールで打ち合わせしましょう。

    返信削除
  2. 著作権の関係でダメなんだって。

    返信削除
  3. 録画動画は、下のサイトからアクセスできるでしょう。

    http://7tv7dorama.blog.fc2.com/

    返信削除
  4. 半沢直樹の続編は今のところないみたいです。。。
    この前から、半沢直樹と同じキャストがたくさん出る『ルーズヴェルト・ゲーム』が始まりました。
    あと、『花咲舞が黙ってない!』というドラマも始まりました。
    どちらも池井戸潤さんの原作です。最近、彼の小説がどんどん映像化されまくっていて、
    私は有料放送ドラマ『下町ロケット』がすごく好きでした。

    返信削除