目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2014年3月7日金曜日

狂気が続く今日

トルコでは最近よく動乱が起きる。エルドアン首相の家族や関係者各位があらゆる面で賄賂に関わっている。それについての報道を抑える為に首相が数多くの新しい法律を国会で可決させ、実際に駆使したら、政府が今度裁判所経由無しでインターネットの情報交換を制限出来るようになることが背景になっている・・・。それじゃ中国と大した変わらなくなっちゃうじゃないか・・・


(国民が暴露する前に)「家に隠している3千万ユーロ(約40億円)の現金を速く隠せ」とエルドアン首相が息子に電話で命じた電話の会話を誰かが盗聴や録音し、ユーチューブにも投稿してくれた。首相は最初「俺の声じゃないぞ、外国の陰謀だ」と大きく騒いだが、後々から「部分的にやっぱり俺だったかも」と認めた。普通の国だったら首相はもう少なくとも引退なんだけど、本件は犯罪の対象にも充分になりうると思う。でもトルコでは違う。その代わりに、首相が犯している罪や行動をこよなく伝えてくれるユーチューブやフェースブックをトルコで使用不可能にする方針を首相が今日のニュースで明らかにした。

よし~、頑張れ、エルドアン首相殿!この様な政策ではトルコが永遠にEUの加盟から遠ざかることになる!頑張れ!頑張れ!
世界の国々を支配している政治家達の何人かが画像に出ている
行動を真似すればいいのではないかと思われる・・・

少なくとももう一箇所は今現在世界中の人々の興味を引いている。クリミア半島。
このブログを今まで読んでくれた読者は次の数行で少し驚くかもしれないが、僕はここでそれを提案しようと思っているのではなく、ただ一つの異なった見解として取り上げたいだけでいる。


先ずは簡単にまとめよう。ソ連という国は世界最大の国家になっており、いくつかの(州の様な)「共和国」で構成されていた。ソ連を誕生させたロシア革命以来今のウクライナはその一共和国となっていた。1953年、スターリンが死んでから、クリミア半島はロシア共和国からウクライナ共和国の管轄に渡されたが、同じソ連なので、当時のフルシチョフ書記長はこの「贈与」の長期的な危険性を深く考えなかっただろう。なぜなら、1991年、ソ連が解散された時に、クリミア半島は当然ロシアではなく、新しく出来たウクライナという国に属することになってしまった。

ソ連はまだ存在していた、冷戦時代の地図

但し、ここは問題。
ソ連にとっても、今のロシアにとっても、クリミア半島が浮かんでいる黒海は戦略的に非常に大事な役割を果たしている。ロシアはその黒海を通って直接地中海に行ける。そして地中海から大西洋に・・・。軍から見れば、こんなルートは決して手放したくないので、ウクライナが1991年に独立してからでも、ロシア軍が(ウクライナに属している)クリミア半島から撤退しないで、未だに残っている。しかも、それなりの条約によって、ロシアは2042年までに海軍基地をクリミア半島においても大丈夫になっている・・・。その上に、クリミア半島の人口の7割近くはロシア系・・・

クリミア半島のロシア海軍基地の話、ウクライナがクリミア半島をロシアからプレゼントしてもらったばかりのこと、あとクリミア半島はロシア領土にくっ付いていることも考慮したら、ウクライナはあの半島をロシアに譲ればどうだぁ・・・、と考えてみたら、そうでも大外れでもないのではないかと思う人がいる。ウクライナの人々の多くは別の意見を持っているだろうが、戦争はこれで避けられればね・・・

来週クリミア半島では国民投票の予定がある。その(一目瞭然で推定できる、ロシア系の人達の投票で生まれる)結果は国連とその他の国際機関にどう受け止められる、果して承諾されるかがまだまだ全然未定。


将来の共存、平和すらそれに左右されると促している人がいる。歴史的な瞬間になる可能性もある。注目しよっ・・・






7 件のコメント:

  1. ロルちゃん さんへ

    最新の情報では、ロシアはクリミア割譲はしないとのことです。

    またこれ以上のウクライナ進駐もしないとのことなので、
    一応は、国際世論の批判を受け入れたということでしょう。

    スターリン時代のウクライナは悲惨のきわみで、ウクライナ人は
    絶対に、クリミア半島のロシアへの割譲は認めないと思います。
    ウクライナ人が反ロシア(反ソ連)なのは歴史をみれば明らかです。

    ・ 強制飢饉の2年間だけで、1000万人と多数の家畜たちが死亡
    ・ 第二次大戦で、民族の4分の1の7000万人のウクライナ人兵士が死亡
    ・ 大戦後もソ連の内政干渉で 400万人から1000万人が虐殺

    ⇒ ねずさんのひとりごと
    http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-2191.html


    トルコのEU加盟問題に関してですが、万一トルコがEUに加盟したら、
    絶対にやっかいな問題を起こすに決まってます。 調子に乗って
    財政破綻したり、ヨーロッパ地域のイスラム教徒への優遇政策を
    推進しようとするでしょう。 そうなったらヨーロッパはおしまいです。

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  2. >ロシアはその黒海を通って直接地中海に行ける。そして地中海から大西洋に・・・。
    >軍から見れば、こんなルートは決して手放したくないので、

    ちょ、ちょっと待ってください。イタリア艦隊がロシア艦隊の西進を阻止しますよ。ドイツ人はイタリアを戦力外とみている?日本人はイタリアを完全に見捨てたわけではないですよ。イタリアはやればできる子・・・だと思いたい。笑

    まあ、イラン問題といい、シリア問題といい、中東やその周辺でロシアは結果として地域紛争の拡大を抑止しているように写りますね。その意味からクリミア半島にロシア艦隊がいることはよいことかもしれない。プーチン偉い。

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  3. Hallo Roruちゃん。

    我々は、いつまでもインターネットを自由に使えるとは考えない方が良いかも知れませんね。 いつかはそんな日が来るような恐怖感を拭い切れません。いつか来る。
    ウクライナ情勢はイマイチよくわかりません。が、冷戦時代をもう一度・・・って思惑があるのかな・・とも思えてきます。
    アメリカにとっては、決して損はないでしょ? いずれはガスをヨーロッパに売れるようになるだろうし、衰退を続ける軍事産業も儲かるだろうし。見返りがあるからこそ何十億ドルもオレンジ革命につぎ込んでいたんじゃないのかな。民主化を支援するなんて、アメリカが本気で考えてるなんて信じられない。アメリカは戦争好きな国だよ。

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  4. 故ネルソン・マンデラも語ってしましたが、アメリカ程の極悪国家は存在しません。ウクライナ、クリミヤの人々には日本人のようなアメリカ隷属支配を受け入れるなと言いたいですね。何もかもアメリカの言いなりしか行動できない国は日本だけで十分ですからね…

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  5.  トルコ問題、戦後のドイツで昔からある厄介な問題、たた私は口を挟むのはやめた方がいいでしょうね。
     日本人はほとんどこの問題を知らない人が多いと思いますし、ロルちゃんの視点から引き続きレポート、見解を聴きたいです。
     ウクライナ紛争はいったいどうなるのでしょう、クルミア半島を含んだ分裂となれば、どちらかというとロシアが得になりそうな気がしてなりません。
     分裂しても、そうでなくともウクライナはEUが当面財政支援しないといけないでしょうし(日本も何かの相応な援助をしなければならないと思いますが)、エネルギー問題はどうするのでしょう、日本も対岸の火事ではない(他人事ではない)と思います。
     いずれにしても今後の展開を見守りたいです。

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  6. ウクライナ危機のもう一つの側面は、正式な選挙で選ばれたわけではない現在のウクライナ政府で、米国が指名したアルセニー・ヤツェニュークを首班とし、スヴォボダ党から少なくとも6人の大臣が入閣している点だ。

    スヴォボダ党は日本語に直せば自由党という意味であるが、公然と反ユダヤ主義を支持しており、ファシスト、ネオナチ政党とさえ呼ばれている。 彼らは、スターリン主義者独裁制によるウクライナ国民に対する犯罪は同じ“ユダヤ人陰謀”の一環だったと主張しており「共産主義者、ユダヤ人、ロシア人と戦うこと」を標榜している。 これは、第二次大戦のナチスドイツと同じ主張である。

    従って、ソ連の蘇りを望んでいるようなプーチンロシア政権と現ウクライナ暫定政権は真っ向から対立するのは明らかであり、放っておけばクリミア半島をめぐって武力衝突が起こりかねない政治環境であると言える。

    今のところは、米国・EUが仲介に入り小康状態にあるが、3月16日にクリミア自治共和国での住民投票で分離独立賛成派が多数になった場合に、ウクライナ最高会議とクリミア自治共和国議会の対立は避けられない状況になるだろう。 つまりこれは、ウクライナ国内のウクライナ人対ロシア人の間の内戦が起こる可能性があるということだ。

    万一そのような事態になれば、国連平和維持軍やロシア軍の駐留がなされるのではないか。

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  7. ロルちゃんのトルコ嫌いには困ったもんだね

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