目標達成は簡単そうだからではなく、難しいからこそ追求しよう! 大失敗を恐れない者だけが、偉大な事を成し遂げる。

2014年2月27日木曜日

親愛なる敵

原爆一個でドイツ全体を絶滅できる、水爆一個でヨーロッパ全体もそうなると、遠い昔の幼いロルちゃんは言われた。冷戦時代中に色んな説があって、ロルちゃんは勿論判断力に欠けていた。ただ、何よりも簡単に分かったのがこれだ。当時のソ連は「向こう側の大敵」だということで、「我々」(西側諸国)だけは平和を愛し、侵略戦争、内政干渉とその他の悪質な行為は絶対に企てないだろうと一般的に思われていた。

ブログでも部分的に書いたことあるし、特にビデオでもたまに話題にしているので、ここでは全部繰り返すとキリがない。但し、冷戦という表現を聞いてもピンと来ない若者の読者もいるかもしれないので、日本のWikipediaのこのリンクを参考に使って下さい

冒頭の「ソ連は大敵」とその前の話に加わって、次の馬鹿馬鹿しい思惑も付け加えよう。あの時に幼いロルちゃんはこうも思っていた。「ソ連はそんなに悪いんだったら、なぜ我々西側諸国はただ単に数個かの水爆をあいつらの領土にばら撒かないの?」と。「そしたら、問題がなくなるだろうだって・・・?」まあ、あとはノーコメントにしておこう・・・。

とにかく、1990年頃に東ヨーロッパのあらゆる所に革命が起きて、共産政権は民主政権に変わったお陰で、冷戦時代は事実上終わったと思われていた。アメリカ在住の日系ジャーナリスト「フランシス フクヤマ」は「西側が勝って、歴史が終わり・・・」というとんでもない意見にも至っていた。まぁ、冷戦時代の終幕でドイツは結局再統一できたというのは大体評価されているが、その他にもいい事ばかりもたらしているだろうか。

いやいや、勿論そうではない。今現在と比べれば、冷戦時代は簡単で単純でよかったと思う人が多い。我々のビッグブラザー、アメリカは我々に自由や民主主義を持ってきて、そしてあらゆる面で「保護」する約束も出してくれた半面に、向こう(「鉄のカーテン」の裏にいるソ連、共産圏)は「悪の帝国」であり、絶滅した方がいい。一部左派または赤軍を除いて、社会全体の一般常識はこうなっていた。

但し、今となって、あたかも悟りの様に、昔の基本思想は一体そのままで合っていたんだろうかと迷っている人も非常に多くなってきた。「ビッグブラザー」の役を演じたアメリカは果して本当に我々の親友だったんろうか。「ビッグブラザー」とういうのは通常「大保護者」という風に解釈されたが、「大保護者」の意味ではなく、丸でジョージ・オーウェル氏の「1984年」という(世界名作文学で不可欠、必読の」本にも登場している、最悪の観察組織にの方が似ていないだろうかとの懸念は避けられない。

1990年頃ソ連に約束した事もみんな破られた。共産圏政権の崩壊は相次いでいた時にソ連は一番恐れていたのは、西側の経済(EU ) や特に軍事(ナト)組織は益々ソ連(ロシア)に迫ってくるということだった。アメリカは当時「そんなこと考えていないよ」と言っていたのに、1991年までにソ連領土になっていたバルト三国、白ロシアやウクライナ以外の全ての東ヨーロッパの国々は後からナトのメンバーになった。ロシアの見方になっていない僕が判断してみても、ロシアの恐怖感を一切理解できない事はないね・・・。

でもそれだけじゃない。今の時代は昔と比べてかんなりごちゃごちゃになった。アメリカやイギリスの秘密局は世界中のメール、電話、ネット検索、ネット内の注文、銀行振り込み、要するに全てのやり取りを観察する他に、巨大なメモリーシステムに登録もする!それに対して文句を言う人(ジャーナリスト、ブロガー、一般人でも)は今度アメリカに行く時に、下手すると入国が断られる可能性は高い。シーアイエーが携帯電話のGPS衛星測位システム機能で、その携帯の場所を世界的な規模でも観察しているので、テロリストと思われる持ち主を無人航空機によって爆撃させてもらうケースもある(中近東で)!そして、それを国際裁判所で告訴しようと思っても、アメリカは知らん振りして、やり続ける。いい友達だね、あいつ等・・・。
中世に残っている、君主主義に等しい状況の典型例
中近東に行ったら、どんな動乱か紛争に巻き込まれるかも、誰に誘拐されるかも分からない。メキシコ、コロンビア近辺に行ったら、麻薬関連のどんな危ない事に絡まられるかも不安。朝鮮に行ったら、「気違いに刃物」っていうのはどういう意味なのかがすかさず目に入ってくる。ホモがロシアに行ったらぶん殴られるかもしれないし、ウガンダに行ったら終身刑の判決を受ける法律が最近出来た。アメリカのコロラド州では大麻の販売が合法化になり、喜んでいる消費者は別として、幾つかの犯罪種が増加している。ドイツでは児童ポルノをダウンロードした疑いで、社会民主党の国会議員が引退せざるを得なかったのに、(調査開始の始まりにちょっとした問題があったから)本人は検事、裁判所側とその他の、彼の行動を法的に追及している国家機関を告訴しそう(開き直ってとする。ウクライナで革命が起きた背景でロシア軍がアラーム状態にさらされて、これからどうなるかが不明。最後に、日本も「無限の秩序の、夢の国」ではないと確認できる。福島原発からの放射能をいっぱい浴びた冷却水が地下水と混ざり、何トン単位で環境を汚染し、海にも流れているのに、東京電力や日本の政府はそれを軽視し(過ぎて)無視や否定して、国民をまるで誤魔化そうとする。同時に日本はほぼ25年間続いている経済停滞や深刻なデフレから全然治れそうにもないのに、日本政府は集団自衛権の強化意向で外国にもっと軍(自衛隊)を送ろうと思っている・・・。
それらは今の瞬間に思い出せる狂い状況だけであり、やろうと思えば他にも無数に取り上げられるだろう。

何を信じれば、誰を信用すればいいか、これから何を当てにすればいいかを判断するのが昔と比べれば、何よりも難しいと、言いたい。やけくその心境を表すつもりではないが、現在世界各地で起きている事の色々で頭が自動的に横に振る動作を止めそうにもない。それって同感できる方がいらっしゃるだろうか・・・





9 件のコメント:

  1. >頭が自動的に横に振る動作を止めそうにもない
    同感します。
    >何を信じれば、誰を信用すればいいか、これから何を当てにすればいいかを判断するのが
    >昔と比べれば、何よりも難しいと
    こういう場合、日本人の思考パターンだと、だいたい過去の事例(歴史)をあてにします。温故知新の極意ですね。
    いやしかし、ウクライナのティモシェンコ、美人ですよね笑
    イタリアのチッチョリーナも若いころの写真みると美人だったんだがなぁ笑

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  2. >頭が自動的に横に振る動作を止めそうにもない
    すごくよく分かります。

    ところで、今のウクライナの混沌は、今後ドイツや西欧諸国にどういう影響を及ぼすのでしょうか?一度ロルちゃんに解説していただきたいです。

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  3. 最近はますます世の中が混沌としてきて、まともな神経と頭脳の持ち主なら皆自動的に頭が横に振れる動作ばかりじゃないですかね?! 今の日本政府の動きとともに私がもっとも頭にきてるのがウクライナ情勢。ソチオリンピック開催中にロシアを挑発して冷戦時代のごとく東西両陣営に再分裂させ、第三次世界大戦を起こそうとしているとしか思えません~かつてジョン・レノンが語っていたように、世界を支配してるのは狂人共達だというのが真実だと確信しましたよ。そんな悪辣な輩達に我々一般人はどう立ち向かったらいいのか?!世界中の人達と本音で語り合ってみたいですね…ところで麻薬合法化には当然賛否両論があるとは思いますが、人類が進化の道を歩まねばならないのなら絶対避けて通れない道筋でしょう。完全に落ち着くまではあちらこちらで頻繁に混乱するような事件等が起こるのを覚悟のうえで、改革を迫られている重大課題ということになりますかね。

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  4. ロシアが武力でクリミア半島を併合しようとすれば西側から経済制裁を受けるでしょうから、そこまではいかないと思います。 ですが、ウクライナの政治状況も不安定なので、事態が安定化までには時間がかかるでしょう。

    日本の経済についてですが、過去25年間で生活水準が下がったという印象はあまりありません。 特に不動産価格が下がったので、庶民にとっては悪いことばかりではないのです。 日本経済全体を見ても、なんとか産業は維持されていると思います。 また、日本国内の経済成長が低くても海外での日本企業の高成長は続いてきており、日本の民間海外資産は23年連続で世界一位です。 世界の95%の債権を日本が握っているとも言われています。

    原発事故の処理ですが、これは原発の構造的な欠陥なので解決には時間がかかります。 ドイツでもアッセの件がある。 放射能汚染の問題は世界共通の課題ですよ。

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  5. アメリカはロシアに対して既に経済制裁を予定しているらしい。 そうなると、ロシアは西ヨーロッパに供給している天然ガスのパイプラインを止める可能性がある。 えらいことです。

    もっとやばいのは、クリミア半島をめぐってNATO軍 対 ロシア軍の戦争に発展することで、これを皆が恐れている。

    個人的には、お金で解決してもらいたい。 ウクライナは経済破綻しておりロシア・欧州から多額の借り入れをしている。 それをロシア政府が肩代わりする交換条件として、ウクライナがクリミア共和国の完全自治を条約で承認して親ロシア政策を容認すれば危機は回避できる。

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  6. こんばんは、ロルちゃん。
    私の考えでは、アメリカが100パーセント正義でソ連は100パーセント悪だと断言されることはありえないと思う。
     もちろん、個人としての自由があり、健全な競争原理が働いて、努力した者が報われる社会がいいという価値観は私も正しいと思う。
     この点でソ連を始めとした旧共産主義国家が崩壊し、自由主義国家が今も繁栄していることは言うまでもないことであろう。
     しかし、ドイツやアメリカのことは詳しくは知らないけれど、日本において一部であるが、競争至上主義(他人のことを法律に触れなければ蹴落としてもよい、言い換えればだますやつより、だまされるほうが悪いという考え)やいわいる既得権を守ろうとする動き(お金や権力を持った者が有利に働くような社会)が目立ってきているように感じられてならない。
     自由競争主義にとって大切なことは健全さであり、それが薄らげば社会の矛盾が色々な所で歪みが出てくると考えている。
     もう一つは、便利さを追求すると必ず残さなければならない大切なものまで失ってしまうこと、
    原子力事故をテレビではあるが目の前にして思ったことである。

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  7. 第2次世界大戦に関する結果論だが、仏英米が日独に宣戦布告しなければ、ソヴィエト・スターリンと毛沢東・中国共産党は生き残れなかったと考えられる。

    そのスターリンと毛沢東の共産党は、第2次世界大戦後に6500万~1億人の自国民を虐殺と飢餓で殺したとされている。 ドイツ・日本だけが悪者だったのかよく考える必要がある。

    ⇒ 共産党黒書 Schwarzbuch des Kommunismus(Paris,1997)
      Le livre noir du communisme, Editions: Robert Laffont


    さらに、ナチスが迫害したユダヤ人たちがイスラエルで行っているパレスチナ人アラブ人への差別は許されるのか。 原爆を使用した米国は許されるのか。 過酷な植民地政策を行っていた英国、フランス、オランダは歴史的に潔白なのか。

    また現在では、国際的な調査でドイツ・日本は世界で最も評価されているが、中国・南北朝鮮は世界で嫌われている。

    http://blog.livedoor.jp/ats_murata/archives/51105481.html#comments

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    1. 第二次世界大戦において開戦の火蓋を切ったのは枢軸国側です。

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  8. ドイツ社会は、ユダヤ人600万人の虐殺を、事実として、疑いもなく信じている。それは日本人には信じられません。いったいどうやって600万人もの人間を殺せるのか?ぜったいに不可能です。
    仮に、一日1000人の死体を焼いたと仮定します。日曜日も休まず、毎日、死体を焼いても、600万人を焼くには6000日もかかるんです。そんな事が出来るわけがない。不可能です。
    600万人焼くのに、どれだけの石油が必要なのか?そんな大量の石油があったら、戦闘機や
    戦車に燃料に使っていたはずです。ドイツ人は、ずる賢いユダヤ人の、巨大なウソに騙されている。
    あの小さな収容所で、600万人が殺された?実にバカバカしい。
    アウシュビッツで、、腸チフスや伝染病にかかって死んだユダヤ人は大勢いた。伝染病を防ぐために、死体は焼却されました。その写真を、虐殺の証拠として信じてしまう。実に滑稽です。
    ドイツ人は目を覚ましてください!

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